2011年12月22日木曜日

南畑ダム 見学・研修

日時:平成23年12月22日11時30分~16時

 塩原校区防災会は、23年度事業計画の「南畑ダム見学」を12月22日実施した。これに先立ち11月25日森藤、甲斐、飯冨、古屋の防災士は、南畑ダムの予備調査を行い、徳永ダム出張所長からダムの概要、管理設備、について説明を受けた。打ち合わせの結果本見学日を12月22日13時30分~15時とし本日の見学となった。


 南畑ダムは、那珂川水系の洪水調節・水道用水等の確保を目的に1966年(昭和41年)建設された多目的ダムである。
平成21年7月26日の大雨は、那珂川上流の那珂川町に、河川氾濫による多大な被害を与えた。塩原校区も南畑ダムの放流により溢水の危機に見舞われたが辛うじて難を免れた。


 国は、この災害に対し平成22年度より「床上浸水対策特別緊急事業」を総工費136億円で始めた。那珂川は、河川中央部の掘削工事に入り、現在五十川塩原大橋から高木橋までを工事中である。
塩原校区防災会は、那珂川の洪水対策上重要な位置を占める南畑ダムの役割、機能、管理設備、等についての知識を得る
   H21.7.26放流中のダム  ため防災会の23年度事業とし今回のダム
  (写真提供 南畑ダム出張所)   訪問となった。 
    

 11時30分見学メンバーは、公民館に集合し総勢15名は、4台の車に搭乗しダムへ向かった。13時30分徳永所長出迎えられた一向は、管理室にて所長より世界や日本のダムの歴史やダムの種類及び南畑ダムの概要や諸元、ダムの働き、設備、等について説明して頂いた。



 

その後電気設備担当の吉田技師よりさらに詳しい説明と平成21年7月24日~26日大雨時の南畑ダムの洪水調節の概要説明があった。






 平成21年7月26日梅雨前線の影響による降雨の為10時から11時の時間雨量は82mm、ダムの最大流入量は357㎥に達しダムからの最大放流量125㎥との差最大洪水貯留量は232㎥となった。もし、この時ゲート操作により計画規模を超える放水を行っていれば塩原地区は川が溢水し校区は40Cmから3mの水没にさらされたかも知れない。
  濁流の番托井堰


 15時質疑応答の後ダム皆さんに送られダムをあとにした。帰り道上流に建設中の五ヶ山ダムの付け替え道路の高い橋脚を眺めながらダムの大きさを実感した。
今回のダム見学は日頃あまり目にしないダムの管理室を見せて頂いたり説明を受けたり大変有効な研修会であった。
ダムの皆さんありがとうございました。
  
 放流警報操作盤
文・写真  防災会 古屋 明彦